TEDxMatsumoto

TEDは現在、世界中の人々から“アイディアの宝庫”として注目されています。

　1984年に米国で始まったTED （テッド）の名称は、Technology、 Entertainment、 Designが一体となって未来を形作るという考えに由来。「価値のあるアイディアを広める」のコンセプトのもと、幅広いジャンルのプレゼンテーションを提供し続けている非営利団体です。近年は、米国カリフォルニア州ロングビーチのTEDカンファレンス（春）と、英国エジンバラのTEDグローバル（夏）がTEDの2大イベントとして定着しています。

　その魅力は、なんといっても著名な登壇者にあります。過去には、U2のボノ、元アメリカ合衆国大統領のビル・クリントン、料理人のジェイミー・オリバー、wikipediaの創設者ジミー・ウェールズ、amazonの経営者ジェフ・ベゾスなどなど、日本でもおなじみの顔ぶれが、それぞれのアイディアを披露してきました。
　2006年からは、こういった著名人を含む1,400本以上のプレゼンテーションを収録した「TEDTalks」をネット上での無料配信。世界中にその名が知られるようになります。以来、関連動画の再生回数は世界中で10億回を突破。価値のあるアイディアを世界中で共有しています。また、1,000本以上の動画はボランティア翻訳者によって作成された日本語字幕付きで公開されていて、見たいスピーチをオンラインで、いつでも、無料で、しかも日本語字幕付きで視聴することができます。

　日本では、TEDを英語教材として活用したNHK番組『スーパープレゼンテーション』でご存じの方も多いはずです。同番組は、2012年の9月に終了予定であったが人気の高まりを受けて、現在も毎週水曜日にEテレにて好評放送中。番組のホームページではアーカイブ映像を見ることもできます。

　30年の歴史のあるTEDは、このようにありそうでいて他に類を見ないカンファレンス。現在、唯一無二の「知の集合体」として世界的に重要な役割を担っています。いつでも、どこでも、時間や言葉の壁を越え、世界中の人たちに多くのアイディアを伝え、影響を与え、そのアイディアを世界中に広げることができる。TEDによって社会は確実に変化しています。